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辞書―その1:紙の辞書

急な予定のため、更新できなかったのが1回、風邪というほどひどくないのですが、体調がすぐれず、書く気が起こらなかったのが1回あり、都合更新すると宣言した時から2週間ほど遅れてしまいました。

旧ブログから書こうと思っていたネタであったのですが、どうもまとまりそうにないな、と思って長らく躊躇していた話をします。

辞書
についてあれこれ書いてみようと思います。

以前、新聞の投書コーナーでも読んだことがあって、例えば、やっぱり迷うのかという話題は、

紙の辞書と電子辞書、どっちがいい?

なんて問題はもう何度も耳にするものだと思います。これに加えて、昨今ではさらに事情を複雑にしているのが、インターネット上の辞書サイトの存在。なので、これらについて書いてみようと思います。

結論を先に言っておきますと、

辞書は、学習者のレベルと目的に合わせて向き不向きがあり、一義的にどれがいいとは決められない

と僕は考えてます。というのも僕自身が、目的と向き合うテキストによって、使っているツールを変えているからです。僕が参加しているプログラムのエラスムスは頻繁に移動することが決まっているので、なかなか嵩張る紙の辞書を持つ決断ができないでおり、したがって紙の辞書は持っておらず、もっぱら電子辞書頼みですが、「やっぱりこの単語は、紙の辞書を引きたいなぁ」と思うことがしばしばです。紙の辞書、電子辞書、ネット上の辞書、それぞれに特徴があるので使い分けるのが一番いいと思います。

早速、本題。結構長い話になるので、何回かに分割します。

1.基本的な単語ほど、紙の辞書を引くべき

紙の辞書のメリットは、一度に眼下に収められる情報量の多さです。例文なども一挙に目に収めることができたり、単語によっては文法事項も載っていたりします。ある先輩から、「辞書は読むものだ」と言われて、なるほどなぁと思い、学習法を尋ねられた場合には、この文句を受け売りしています。僕自身の考えと合わせて言い換えると、基本的な単語ほど多義的な用法を持つのがほとんどですので、それらの項目をしっかり読むべきだと考えています。

以前、電子辞書を使っている初学者が苦労しながら、仏文のプリントの文章をなんとか読もうとしていて「訳が分からない」と言って、僕に見せてくれたことがあって、それを見て苦笑いしそうになったのですが、その人は、電子辞書で引いた項目の一番上の意味しか書き込んでいませんでした。これでは意味が通るように理解できるようにはなりません。

例えば、

prendre なんてごくごく基本的な単語の項目の一番上には「手に取る」という意味が載っています。しかし、かなりよく使われる用法として、

prendre A pour B

なんてものもあります。これは「AをBと見なす(取り違える)」という意味になります。辞書の一番上だけ見ているとこの表現を取り違えて、「BのためにAをとる」などと意味の通らない訳を付けかねません。

もちろん、電子辞書でもちゃんと読み込めばこのような表現は載っていますが、いちいち下にスクロールさせなきゃいけないのは面倒です。実際、上で話をした初学者は、電子辞書で表示される単語の項目の一番下の方まで見ることを怠っていたわけですから。なので、基本的な単語ほど、めんどくさがらずに紙の辞書を読むのが良いと思います。僕自身、日本にいた時は、基本的な単語ほど、紙の辞書を引いていました。「あ、これは専門用語かな?」と思った時には、逆に手っ取り早い電子辞書を使って済ます場合が多いです。

もう一つ、紙の辞書を使う利点は、基本的な単語の項目ほど、その意味の説明が長くなるのが一目で分かることだと思います。つまり、説明文の長さから、その単語の重要性を知ることが出来るわけです。重要な単語ほど、その説明文に目を通して(全部覚えられなくてもいいから)、しっかりと把握することが重要だと思います。急がば回れです。

さて、以上の話から、

基本的な単語を押さえないといけない初学者ほど、紙の辞書を使うべき

だと僕は考えています。どの単語を先に覚えるべきか、という重要性に関わることの判断が出来ない人は、まず紙の辞書を使うべきだと思います。紙の辞書であれば、見開きから目に入ってくる情報量の多さから、単語の重要性が一目で分かるわけですから。まぁ、こういうことって、高校までの英語教育でご存知のことだと思うのですがね…。

もし、英語の辞書を中学生になるお子さんに買うのに、電子辞書にするか、紙の辞書にするか、という悩みを持つ親御さんが居ましたら、心を鬼にして(?)紙の辞書を買い与えてやって下さい。それがボロボロになるまで使いこなせたら初めて電子辞書を買ってやる、くらいでいいと思います。実際、僕は既に2冊ボロボロにした辞書があります(扱いが悪いのもあるのですが)。一冊目は、最初に買った初学者用の辞書『プチ・ロワイヤル仏和辞典』(旺文社)、前回の留学の際にも、le Robert micro という仏仏辞典を一年間使い込みました。紙の辞書が使いこなせて初めて、電子辞書も使いこなせると考えているわけです。

次回は、電子辞書について。これはこれで面白い使い方が出来ますので、これを使うことは決して悪いことだとは思っていない、ということを先走っておきます。

おまけ
冷蔵庫なしでも、ちゃんとこんなものを食ってます。ある日の晩飯。
mesi.png 
挽肉だけのハンバーグ・ステーキ(steak haché)と付け合せの野菜。ジャガイモ2個、タマネギ、トマト、インゲンマメ(これらは丸ごと蒸し焼きにしました)。

学習ブログっぽい内容を書けたので、バーナーはっときます。私の考えに賛同いただけたらクリックお願いします。

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今はトゥールーズにいます。エラスムスの学生として、ヨーロッパのあちこちで迷子になっていくはずです。

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